Amazonでベストセラーの格安キックボード『SUNPIE』徹底レビュー!

こんにちは、日本ローラースポーツ連盟公認指導者の“ひで爺”こと大原秀明です。

すっかり、キックボードのコレクターになりつつありますが、今回もキックボードレビューです!
Amazonでランキング上位の格安キックボードを購入してみました。

【SUPNPIE】というメーカーはググッても分らなかったのですが、Amazonランキングも上位ですし、装備も見た感じ充実していて、レビューも良さそうという事で、今回の商品を選んでみました。

Amazonにはデザインが似ている商品が5種類以上ありました。
同じ工場で生産されている製品で販売者によって少し仕様を変えているのかな?

価格が安いのにフル装備というのが引っかかってましたが、実際乗ってみたら、やっぱり無理があるようで大きな問題がありました。
詳しく使用レビューしていきます。

Amazon上位ランキングのキックボード SUPNPIE

1.滑走性能 ★★★★★
2.乗り心地 ★★☆☆☆
3.安全装備 ★☆☆☆☆
4.持ち運び ★★★☆☆
5.デザイン ★★☆☆☆

評価方法
評価は★5段階評価として5項目を評価します。
各項目の詳しい解説は10台以上乗り比べて分かった! キックボード選びで大切な5つのポイントを参照
SUNPIE キックボード
SUNPIE
※2020年7月17日追記
上記リンクをクリックすると、SUNPIEの電動キックボードの商品ページに飛ぶようになっていました。
格安キックボードは販売終了になったのかもしれません。
その他の格安キックボードの参考としてチェックしてみてください。
商品詳細
「SUNPIE」  キックボード キックスクーター
定価:不明(実売6,999円)
ホイール:200mm
ベアリング:ABEC7
重量:5.6kg
全長:95cm
耐過重:100kg
ハンドルグリップ:ゴム製
ハンドル高さ:103.5cm、96cm、88.5cmの3段階、収納時は79.5cm
ハンドル幅:37cm
デッキ広さ:13cm×34cm
デッキ高さ:9.5cm
装備:ハンドリアブレーキ、フットブレーキ、ストラップ、フロントサスペンション、リアサスペンション
付属品:ストラップ、スタンド(組立が必要)、六角レンチ+プラスドライバー 2本、スパナ、日本語説明書

スタンドは組立てが必要

ハンドル高さ固定用のレバーが反対についていた。知らない人はそのまま使ってしまうのでは?と心配になる。

1.滑走性能 ★★★★★

ウィールサイズ200mm
大きなウィールなので滑走性能も高い。
折りたたみキックボードの中では最大級のサイズのウィールなので、少々の段差も怖くない。
サスペンションは柔らかめなので、滑走性能には影響がない。

後輪も200mm

ベアリングはABEC7
ここまで大きなウィールになるとベアリングの性能はそこまで関係しない。


基本的にベアリングから端(ウィール外端)までの距離が大きいほど同じベアリングでもよく回る。
ウィールの回転力の作用が大きいのである。
これはハンドスピナーなどでも簡単に体感できる。
もちろん、良いベアリングの方が良く回るが、ABECの数字だけでは回転性能は判断できないので、数字は気にしてもしょうがない。

ウィール幅は30.5mm
商品説明では40mmだが通常のウィールとほぼ同じ30mm。

2.乗り心地 ★★☆☆☆

・快適性

200mmのビッグウィールから来る快適性は健在。
フロントサスペンションは柔らかめなので段差を乗り越える為ではなく快適性に効果ありな感じ。
丁度良いぐらいの硬さだった。

リアサスペンションも同じく柔らかめ。

体重60kg未満の私でも乗るだけで沈み込む感じ。
60kgよりも重い人だとサスペンションの効果は薄れそうな感じ。
利き具合は丁度良い感じ。

ただし、amazonレビューでは体重によっては底をついてしまうらしい。
たしかに乗るだけでサスペンションがしなるのでもう少し硬めにするか、体重が軽い人専用にするかした方が良い気がした。

・ハンドル

グリップ材質はゴム製。
サスペンションが柔らかめで振動軽減効果があるのでそれほど不快ではない。

ハンドル幅は、37cmで短い。
ある程度長い方が安定する。

ハンドル高さは103.5cm、96cm、88.5cmの3段階。
収納状態(一番下に下げた状態)ではピン固定はないが79.5cm。

ハンドル高さ固定ピンが滑走中にピンが引っ込んでしまい、ハンドルに力を加えたら下に下がってしまった。

滑走時だったので結構いい勢いで転ぶところでした。
当然ながら走ってみて初めて気が付く内容なので、そういう危険性も込みで買わないといけないのが格安製品なのかも知れません。

・全長

95cm
折り畳み式のキックスクーターの中では長い方。
長い方が走行性能は上がるが、長いと収納状態も長くなり持ち運びが邪魔になる傾向にある。

・デッキ広さ

幅:13cm
12cm以上は欲しいところなので満たしている製品。

長さ:34cm

・デッキ高さ

高さは、9.5cmと高い。
高いと蹴る時に足を地面に付ける為に膝を曲げなくてはならず疲れが増す。

デッキ高さが高いとデッキ底を擦らなくなるので段差には強くなる。
しかし、実はブレーキケーブルが下に出っ張っているので段差にも強くない。むしろ弱い。

この構造はブレーキケーブルが切れる可能性が高い。
段差で切れる→ブレーキが利かない=危険
ということも。
実際にamazonレビューでも書いてあったので切れた人はいたらしい。

さらにリアサスペンションが柔らかめで乗っただけで沈み込むので数字上よりもデッキ高さは低いことになる。
ブレーキケーブルが切れたのも構造的に考えると本当のことだろう。

スタンドは組み立て式。滑走状態での自立が可能になる。

3.安全装備 ★☆☆☆☆

・ハンドリアブレーキ

非常によく効きます。
しかも、リアブレーキなので使い勝手も良い。

・フットブレーキ

他のキックボードとは違い、フェンダー内側をこすりつけてブレーキをする仕組みではない。

ハンドブレーキと同じ部品をウィールに当てて、ブレーキをかけるシステムです。

あまりにもよく利くブレーキなのでタイヤがロックしてしまい、ウィールが削れてしまう。

まだ1回しか乗ってないのに数か所、削れてしまい、ウィールは早くも丸ではなくなってしまいました。

フットブレーキは体重をかけるのでまだマシですが、場合によっては力の加減を調整しづらい時もあり、転びそうになりました。
ブレーキはタイヤを止めれば良いわけではなく、本体を止めたいので、ブレーキだけが強ければ良いのではなく、タイヤのグリップなども大事だと感じました。

Amazonのレビューでは利かないと書いてありましたが個体差でしょうか?
私の考えでは多分マイナーチェンジしたのではないかな?と思っています。

構造的に見て見ると他の機種よりも銀色のブレーキパッドが長いのでテコの原理でかなり強く利くはずです。
さらに溝も掘ってあるのでタイヤを強く抑えられます。

ブレーキレバーも金属製で、とにかくタイヤを止めることに特化しています。
それだけにウィールと地面の摩擦抵抗を簡単に超えてしまい、ウィールは地面にこすりつけられ削れます。

あまりにもブレーキの効きが鋭すぎるので調整しようとしたら、、、
ブレーキレバー部分の調整機能は動きませんでした。
不良品?

本体下部分でも調整可能なので可能な限り、ゆるくセッティングしてみました。

予想通りですが、ブレーキの効き初めが遅くなり多少改善したものの、強めに掛けるだけでタイヤロックする現象は起こりました。
沈着冷静に優しくブレーキをする技量が必要ですね。

さらにウィールが削れたことで、ブレーキ後にブレーキパッドが戻らない現象もでてきました。
ブレーキ後に止まったら、少し後退すると戻るようです。

リアサスペンションの項目で書いていますが、ハンドブレーキはブレーキケーブルが切れることがありえます。
滑走中に切れるかも知れない構造では安全に使える装備とは言えません。

・リフレクター

リフレクター(反射板)なのでしょうか?

安全の為ならあった方が良いとは思いますが、カッコ悪いです。他の機種ではほとんど無いので、これだったら無い方が良いですね。

4. 持ち運び・収納 ★★★☆☆

・折りたたみ機能

折り畳みはロックレバーを倒してから、

ハンドルポストを写真左側に押して、

反対側のレバーを倒すと折りたためます。

ここまでの工程は組立方法など載っていないのに、わざわざ日本語説明書にも書かれていたことです。

1アクションでたためるキックボードもあるので、ちょっと面倒でした。
また、レバーを強く締めてもガタツキの抑制はできません。

ハンドルも畳めます。カバー開けて、

ピンを押してからハンドルグリップ部分を折り畳みます。

折り畳み時の固定具はありますが柔らかめで少しグニャグニャしてる感じです

・収納状態

収納状態では自立できません。

置く時は写真のようにしか置けないので結構邪魔です。玄関に置きたいとき、どうすれば良いんだろう。
ちなみに購入時の箱にはスタンド付きでは入りませんでした。

重量は5.6kg。結構重いです。

・ショルダーストラップ

標準装備のストラップを装着。
かなりチープですが、ちゃんと長さ調整も可能です。

肩にかけて、縦にも横にも持てます。
横持ちはやはり大きいので縦持ちがオススメです。

5.デザイン ★★☆☆☆

ハンドルポスト部分のステッカーの貼り方が雑すぎ。ステッカーのクリア部分にホコリが挟まっており目立つ。

エンブレム(?)がストラップで完全に隠れる。
ストラップは無地でチープなので、デザイン的に惜しい。

1回の試走でリアサスペンションのバネに傷?

ネジが斜めに止めてある。
格安製品は品質の当たりハズレは激しそうですね。

リアサスペンション部分は個人的にはメカメカしくて好きです。

デザインで凝っているとはいいがたく、品質的に大人が持って恥ずかしくない、とはなりません。
格安だからしょうがないよね、でも本体黒いから目立たないよね?って感じです。

総評

良い点
  • 価格が安いのにサスペンション、ブレーキ、ストラップと装備が充実
  • 200mmのビッグウィールからくる快適性
悪い点
  • ブレーキが利きすぎて、タイヤがロックして削れる
  • ブレーキケーブルがリアサスペンションの下にあり、作動時に段差などで切断の可能性あり(危険)
  • ハンドル固定ピンが滑走時に外れる(危険)
  • 5.6kgは持ち運ぶには重く、折りたたみも面倒
  • 品質に個体差あり(品質が不安定)

Amazonでもベストセラー商品であり、装備を見た限り充実していて、格安でも性能がいいのか?!
と思っていましたが、いざ購入して乗ってみると、雑な作りが目立つ製品でした。
デザインが類似の商品もおそらくは同じような構造とクオリティーでしょうね。

もちろん価格は安いので、軽く近所で遊んだり、安いから壊れてもいいかと思えればいいです・・・。
しかし、危険な部分を自分で判断できて、なおかつ自分で改造したり出来る人以外にはオススメできないですね。

滑走時にハンドルが落ちた事は、たまたまハズレを引いたのか、全部で起こる問題なのかわかりません。
しかし、乗るためには解消しなければならない問題でしたので、うまく調整できる方法がないかカスタマイズして改善方法を探ってみたいと思います。

SUNPIE キックボード
SUNPIE

6 件のコメント

  • ただ今、この様なキックスクーターを買おうかなと思っている者です。貴重なテストのレポート有難うございます。消費者だけでなく各メーカーにとっても有益な情報です。ご指摘の点の改良がされたらいいですね。

    • コメントありがとうございます。
      個体差もあるようなので、参考にして頂ければと思っております。
      また、レビューでメーカー側に伝われば改善される可能性もありますので、今後より良い商品が出てくると嬉しいですね。

  • とても分かりやすい記事でした!

    同じものをAmazonで購入しました。
    ブレーキ部がここの画像と全く違うものでしたよ。
    そして、効かない。全力で握っても効かないと言っても過言じゃないです。
    どっちが改善されたものなんでしょうかね。

    安いのには訳がある、ということでしょうか。いいところもたくさんあるんですが、、。

    • コメントありがとうございます!
      お褒めいただけると有頂天になってしまうぐらい嬉しいです。^^

      価格が安いのは良いところなのですが、ブレーキが変わったのですね。。。
      今度は効かないとは、、、ビックリの製品ですね。
      やはり安さにはワケがある、、、いやな名言ですね。

  • 私もこのキックボードを使っていましたが、3ヶ月ぐらいでハンドルを取るところが歪み、方向転換ができなくなりました。
    結局今はOxeloのキックボードを半年以上使用しています。

    • ご返信遅くなりました!コメントありがとうございます。
      そうでしたか!キックボードは耐久性も重要ですね。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    インラインスケート講師

    日本ローラースポーツ連盟の公認指導者であり、日本インラインスラローム協会監事。
    1998年に友人に誘われたのをきっかけにインラインスケートを始め、2003年には当時最有力インラインスケートブランドであるSALOMONの契約スケーターとなる。
    現在は北は北海道、南は沖縄、と日本全国で子どもたちを主な対象としてインラインスケートの講習会を開催し、これまでに数万人にインラインスケートの素晴らしさを伝える活動をしている。
    競技者としても優勝経験多数、現在は大会のデモンストレーションや審査員を務めている。

    著書:完全監修本『インラインスケート基礎テクニック&トリックスラローム完全マスターBOOK』