フレンジーのタイヤをXPSAIR用エアタイヤに交換したら最高のキックボードになる!?

こんにちは、“ひで爺”こと大原秀明です。
今回は、キックボードのタイヤをカスタムして、最強のキックボードをつくれるかを検証してみました。

というのも、最近「フレンジーのFR205PPにXPS AIRのタイヤは装着できますか?」とか「FR205DBのウレタンタイヤをはめることはできますか?」といったタイヤのカスタムに関する問い合わせが立て続けにあり、「どうせなら、色々検証して、どのパターンのタイヤカスタムをしたキックボードがおすすめかを決めたい!」と思ったからです!

今回、カスタムのベースにするモデルは、問い合わせも多くソトビバ!ランキングでも上位フレンジーの2機種です。

  • ウレタンタイヤモデル:FR205DB3(以下「DB3」と略)
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FRENZY SCOOTER(フレンジースクーター)
  • エアタイヤモデル:FR205PP(以下「PP」と略)
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FRENZY SCOOTER(フレンジースクーター)

この2機種のベースにエアタイヤが高気圧でスピードがでる

  • ストリートサーフィンXPS AIR用エアタイヤ
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Street Surfing(ストリートサーフィン)

を組み合わせて、どのパターンが最強のキックボードかを検証しました。

(FR205Pの後継機種であるFR205PPのレビューは書いておりませんが、基本的にはFR205Pとほぼ同様の性能だと思っていただいて大丈夫です)

マニアックな記事なので結論から言ってしまいます!

タイヤの装着の可否
  • フレンジーの2機種にXPS AIRのタイヤは装着可能
    ただし、PPにXPS AIRのタイヤは比較的簡単に付くが、DB3につけるには、前輪の泥除けを外したり、薄いワッシャを特別に探すなど結構な工夫が必要。
  • PPにDB3のウレタンタイヤは問題なく装着できる。

走行する路面での違いで選ぶなら、

きれいな路面ばかりの環境
  • DB3をカスタムなしのそのままで乗る。
    ※ハンドブレーキがあるのがメリット
  • PPにウレタンタイヤをつける。
    ※DB3よりもベースが軽いのがメリット
色んな路面がある環境
  • PPかDB3に前後輪ともXPS用エアタイヤにはめ替えるのが最適。

ただし、DB3にはハンドブレーキがついているが、PPに比べてタイヤ付け替えの難易度は高くなる。
だから、少々頑張ってもどうしてもハンドブレーキが欲しいならDB3を、機械いじりが苦手もしくはハンドブレーキが不必要ならPPを基本ボディにするのがいいでしょう。
現在はPPの方が金額的にもDB3と比べてかなりお安いので、PPを基にするのは経済的にもいいですね。

実際のカスタム方法などを詳しく見ていく前に、なぜその組み合わせが最強なのかを理解できるように、ウレタンタイヤとエアタイヤの違い、サイズの違いの良しあしなどタイヤの特徴についておさらいしていきます。

ウレタンタイヤとエアタイヤの違い

まず、知っておいてほしいのは、キックボードにおいて、ウレタンタイヤが標準です。
このウレタンタイヤに対してエアタイヤのメリットとデメリットを見ていきましょう。
エアタイヤの最大の特徴は中に空気が詰まっているので、衝撃を受けた時に発生する振動を軽減できることです。

その結果

エアタイヤのメリット
  • とても乗り心地が良く、粗いアスファルトなどの路面でも音がせず静か
    (ウレタンタイヤは路面の凸凹を拾ってゴーという音がします)
  • 段差の衝撃も吸収するので、点字ブロックやタイルの目地などの衝撃もある程度吸収する。
    (ウレタンタイヤならかなり振動して、手に衝撃が来ます)
  • タイヤ表面がゴムなので、地面に対して摩擦抵抗が強く路面を選ばず、河川敷の芝生なども滑走できる
    (ウレタンタイヤなら硬い土道なら大丈夫かもしれませんが、柔らかい土などなら沈んで乗れないことも)
  • 体重がかかった時にタイヤが変形をすることで地面に接触する範囲が広くなり、安定感が高くなる
    (ウレタンタイヤは硬いので体重くらいでは変形しないので、接地面は少なく、エアよりグリップはありません)
エアタイヤのデメリット
  • 自転車でも同様ですがどうしても空気は徐々に漏れるので、定期的に空気圧のチェックが必要
  • 空気圧が低くなると遅くなる。また、釘を踏んだりしてパンクする可能性はある。
    (ウレタンタイヤはある意味メンテいらずで、パンクもない)
  • ウレタンタイヤに比べて柔らかく、摩擦抵抗も強い為、ウレタンタイヤよりも一蹴りで進む距離は短く、スピードは遅くなる

まとめると、エアタイヤは

  • 乗り心地が良く、音が静かで、路面を選ばず滑走が可能。
  • ウレタンタイヤよりスピードは遅い。
    空気圧が下がるとさらに遅くなるので空気圧のチェックはした方が良い。

エアタイヤは、空気圧が高いとスピードも速い

もう一つ、覚えていてほしいことはエアタイヤの空気圧が高ければ高いほど、タイヤは硬くなるので、一蹴りの伸びは長く、スピードは速くなる、ということです。

注意
ただし、タイヤの上限空気圧より高く空気を入れるとタイヤが変形したりするのであくまで上限は守りましょう

ちなみにPPの純正エアタイヤの上限空気圧は45PSIなのに対して、XPS AIR用タイヤの上限は60PSIなのでXPSの方が1.5倍も空気圧を高く入れられます。

私の体感的には、

前後輪ともウレタンタイヤの場合の一蹴りを10mとする場合

  • 片輪がウレタン、片輪がXPSなら8-9m
  • 前後輪ともXPSなら6-7m
  • 前後輪ともPPなら5m

といったところでしょうか。
(あくまで綺麗な路面でのイメージです)

直径の大きいタイヤにすると走破性が高くなる

下の図のタイヤは左のものが10cmとして、右は20cmとして丸を2倍の大きさで書いています。

同じ高さの段差を越える時に、小さなタイヤだと、乗り越えるのが大変です。
同じ段差でも直径が2倍の大きさのタイヤだと、ちょっと引っ掛かるくらいで乗り越えられます。
このひっかかりが大きい方が衝撃は大きく、スピードの減速が大きくなります。

実際に滑走している時は、大きな段差だけでなく、地面の小さなデコボコもあるので、大きなタイヤの方が乗り心地も良く、静かで、スピードも落ちにくい=早く楽に進める、となります。
だから断然大きいタイヤが有利になります。
これは自転車でも同じですね。

さらに、小さなタイヤよりも大きなタイヤの方が回っていようとする力が強くなります。
つまり、大きいタイヤの方が早く、楽に進め、振動も少なく、音も静かということになります。

今回は、互換性がないとダメなので、すべて205mmのタイヤでしたが、新規で購入されるときは、ぜひ、タイヤの直径にはこだわってください。個人的には180mm以上は欲しいですね。

フレンジーの2機種にXPS AIR用タイヤを装着する方法

上記にあげたタイヤの特性から、ある程度、自分の走る用途や路面に対して最適な組み合わせを選ぶことができると思います。
次にみなさんが気になるのは、タイヤの具体的な交換方法でしょう。

その前に、DB3用タイヤ、PP用タイヤ、XPS用タイヤの基本的なサイズを測ってみましょう。
それぞれのタイヤ取り付け部分の厚さから測ってみます。
(取り付け部分の厚さがタイヤの最大幅とは限りません。エアの入ったゴム部分の方が厚い時もあります)

タイヤ取り付け部分の幅をそれぞれハイトゲージ(高さを測る測定器具)やノギスを使って計測したところ、

  • FR205DB3用ウレタンタイヤは39mm
  • FR205PP用エアタイヤは37mm
  • XPS用タイヤは37mm。

①FR205DB3にXPS AIRのタイヤを装着

まずは、前輪。
泥除けが干渉するので、プラスドライバーを使って泥除けを外します。

空気入れ口(バルブ)の先がフレームに接触するので、バルブ側に市販されているM8用ワッシャ1.6mm厚を挟めばOK。

後輪は少し難しい。

後輪はバルブもタイヤ側面も本体に接触するので、タイヤ取り付け部と本体の間にワッシャを挟み込む必要があります。

バルブ側は1.6mm反対側は1mmを挟みこみました。

1mm厚のワッシャは通常ありませんので、探すか、加工するかしかありません(例えばM6用1.0mmワッシャの穴を8mmにするなど)

ワッシャを1.0mmにした理由は幅的に挟み込む余裕がないので1.0mm厚でもはさむのに苦労しました。

スピードは少し落ちましたが、乗り心地は最高になりました!

②FR205PPにXPS AIRのタイヤを装着

XPS AIR(左) FR205PP(右)

それぞれ最大空気圧が4.2BAR3.1BARです

タイヤ取り付け部分の厚さはともに37mmで同じです。

まずは前輪の交換。

どちらも取り付け部の幅が37mmなので装着するだけなら問題なし。

ただし、XPS用タイヤは空気を入れやすいように、空気入れ口(バルブ)をわざと曲げてあるため、そのまま付け替えるだけだと、タイヤそのものははまっても、バルブキャップがフレームにかすかに接触してしまいました。
(Amazonレビューにはそのままでいけたと書いている人もいるので、個体差はあるかもしれません)

私の場合はバルブキャップが接触してしまったので、ワッシャの付け方を変更しました。

外側にあったワッシャを内側にとりつけることになります

実際の取り付けはタイヤがあるので、こんな感じに差し込みます。

後輪の取り換え

後輪は元々ついていたワッシャ2mm厚では分厚過ぎるので市販品のM8用の1.6mm厚のワッシャに交換し、同じように内側に装着します

ワッシャを変更してタイヤ側に挟みます。

元々のFR205PPより早くなりました!

③FR205PPにFR205DB3のウレタンタイヤを装着

前後輪とも、問題なく交換できました。

これで、ある程度の工夫さえできれば、DB3にもPPにも今回登場したすべてのタイヤが装着可能であることが分かりました。

また、XPS用エアタイヤは、フレンジー純正エアタイヤの上位互換と言っても良さそうです。

前輪と後輪を別のタイヤでテスト

DB3とPPをもとにしたXPSタイヤとの組み合わせと特性は表のとおりです。

FR205DB3 適合性(きれいな路面) 適合性(粗い路面) スピード 静かさ タイプ
前後輪ウレタン 10 7 10 6 最速
前ウレタン後エア 8 9 8 8 中間
前エア後ウレタン 9 8 9 7 速く段差に強い
前後輪エア 6 10 6 10 段差に強い、快適

 

FR205PP 適合性(きれいな路面) 適合性(粗い路面) スピード 静かさ タイプ
前後輪ウレタン 10 7 10 6 最速、最軽量
前ウレタン後エア 8 9 8 8 中間
前エア後ウレタン 9 8 9 7 速く段差に強い
前後輪エア 6 10 6 10 段差に強い、快適
前後輪エア(PP純正) 6 10 5 10 段差に強い、快適

片輪ウレタンにした場合に前輪・後輪につけた場合で違いがでるのは、おそらく重心の位置のせいだと思います。
キックボードは慣れてくると、比較的後部に重心を置いて走るようになります。
なので、体重のかかる後輪がウレタンの方が速くなるのでしょう。

同様に体重のかかる後輪がエアだとより静かになるのだと思います。
前輪は段差を乗り越えるのに重要な役割を果たすので、前輪がエアの方が段差には当然強いです。

まとめ

以上のことから、

  • 音は少々うるさくてもいいから、きれいな路面を最速で走りたいなら
    前後輪ウレタンタイヤ
  • 道路以外に芝生や土道など路面を選ばす、静かに走りたいなら
    前後輪エアタイヤ
  • 粗い路面にも対応しつつ、ある程度の速さも欲しいなら
    前後輪のどちらかをエアタイヤ

ですね。

あとは、本体の差です。
一番大きな差はハンドブレーキがあるかないかですが、PPにももちろんフットブレーキはあるので制動性は変わらないと思います。
ハンドブレーキが必要ないなら、邪魔なブレーキワイヤーもなく、シンプルでかっこいい、205PPを母体にするのがいいかなと個人的には思いました!!

FR205DB3付け替え画像

  • 前輪:ウレタン、後輪:XPS AIR
  • 前輪:XPS AIR、後輪:ウレタン
  • 前輪:XPS AIR、後輪:XPS AIR

5 件のコメント

  • こんにちは。今DBとDB3とPPのどちらにしようか迷っています。僕が住んでいる地域には、比較的荒い路面が多いので、PPがいいのかと思っていたけど、かなり速度が出ないらしいので、DBとDB3はXPSのタイヤを前輪につけて、PPは、前輪をXPSタイヤ、後輪をウレタンにして使おうと思います。どれがいいのかイマイチなので、アドバイスをくれたら嬉しいです。

    • コメントありがとうございます!
      路面が比較的荒いということですのでエアータイヤがオススメです。
      ブレーキを気にしないのであれば、PPが良いように思えます。
      前後輪XPSエアータイヤにもそれほど難しくなく変更出来ますしそのままPPのままも使うことができます。

  • キックボードを購入する際に他の記事をめちゃくちゃ参考にさせていただきました。
    結局205PPにしたのですが、エアタイヤのパンクで後輪をウレタンにして使っています。この記事をもっと早く読みたかった!!笑
    僕は後輪交換の際にワッシャーが入る隙間がなくてめちゃくちゃ苦労しました。交換可能とレビューなどではあったけど嘘なんじゃないかと思うくらい笑 結局多少ホイール傷つきながらもワッシャーをかませて挟むことができました…もともとそんなに知識はなかったのであれはマジで焦りました
    あと、エアタイアの横幅がポンデリングのようにボコボコになるのはエアタイアあるあるですか?それともタイヤの当たり外れでしょうか?

    • コメントありがとうございます!
      記事遅くなってしまいすみません。
      外したり付け替えたりとなかなかに面倒でして、まとめや記事化に時間がかかりました。
      私の方ではFR205PPにDB3のウレタンタイヤはそのまま入りました。(ワッシャは本体の外側です)
      FR205PPにXPSのエアタイヤを装着するにはワッシャを変えますが、余裕はそれほどないのでまっすぐ入れるようにします。

      すみません、「エアタイヤの横幅がポンデリングのようにデコボコになる」というのがイメージつかないです。
      空気圧は守ってればちょっと膨れが大きいぐらいはありますが、それ以外は判らないです。

      • 返信ありがとうございます!(気づくのか遅くなりました)

        タイヤの表現難しいですね笑
        最初に買った時に、空気を入れたらタイヤの側面がボコボコ(そんなにパンパンに入れてない状態の時から)やって、干渉するくらい横幅が均一ではなかったので初期不良で交換してもらったんですが…単にロット差でハズレを引いただけですかね(-_-)

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    ABOUTこの記事をかいた人

    インラインスケート講師

    日本ローラースポーツ連盟の公認指導者であり、日本インラインスラローム協会監事。
    1998年に友人に誘われたのをきっかけにインラインスケートを始め、2003年には当時最有力インラインスケートブランドであるSALOMONの契約スケーターとなる。
    現在は北は北海道、南は沖縄、と日本全国で子どもたちを主な対象としてインラインスケートの講習会を開催し、これまでに数万人にインラインスケートの素晴らしさを伝える活動をしている。
    競技者としても優勝経験多数、現在は大会のデモンストレーションや審査員を務めている。

    著書:完全監修本『インラインスケート基礎テクニック&トリックスラローム完全マスターBOOK』