StreetSurfingのフリースタイルキックボード、トリックスターとトルペドをレビュー!

こんにちは、日本ローラースポーツ連盟公認指導者の“ひで爺”こと大原秀明です。
キックボードを使って、スケボーのように飛んだり跳ねたりする、欧米で人気の「フリースタイルキックボード」をご紹介しました。

フリースタイルキックボードで遊ぼう!キックボードでジャンプや宙返りもできる!

2020年6月29日

今回は実際のフリースタイルキックボードを購入したのでレビューしたいと思います。
以前購入した事のあるK-BIKEのメーカー、ストリートサーフィン社がフリースタイルキックボードを出していたので、2機種を購入してみました。

Amazonや楽天でも気軽に手に入れられるのと、それほど高価ではないこと、何かあった時も安心な国内正規品であることがうれしいですね。

しっかりと分析し製品を見極めていきたいですが、いつものように走行性や走破性を加味しながら、今回は「公園で誰もがやってみたい、ジャンプトリックがやりやすいか?」などの性能面を特に重視しつつ、検証していきます。

StreetSurfing – TRICK STER(トリックスター)

created by Rinker
Street Surfing(ストリートサーフィン)
商品詳細

実売:7,590円(税込)
タイヤ:100mm88A
重量:2.7kg
全長:66cm
耐過重:100kg
ハンドル高さ:81cm
ベアリング:ABEC7
ステアリングポストクランプネジ:3本
装備:特になし
付属品:六角レンチ2本、説明書(日本語無し)

組立が必要ですが、ステアリングポスト(ハンドルバー)を突き刺して付属のレンチを締めるだけなので簡単です。

締める前には付属のネジを必ず緩めるようにしましょう。
(そのままではクランプが刺さらない時があります)
3本のネジをしっかりと締めます。

滑走性能

・ウィール(タイヤ)

前輪

後輪

ウィール:ウレタン
コア:プラスチック
直径:100mm
硬さ:88A
ベアリング:ABEC7
箱にはABEC5と書いてありますけどABEC7でした。
ウィール部分重量:137g
※ベアリング、スペーサ込み

・ハンドル

折り畳みがある機種と一番違う個所。中央部分が三角形状になっているので、剛性がかなり強く力が逃げない。激しく扱っても寄れたりしないだけでなく、力をそのまま伝えられるので、折り畳み可能機種と比べて漕ぎやすく、少ない力で前に進みます。

グリップはゴム製

スタント用だからか、振動の軽減などは考慮されていませんね。
クッションスポンジと比べると汗を吸い込まないので不快感がありません。
力の伝達にも有利なのでフリースタイルキックボードはみんなこんな感じですね。

ハンドル幅:47.5cm

ハンドル高さ:81cm
高さの調整機能など一切ありません

90cmを超えるフレンジーなどより低いですが、子ども用としては十分な高さですし、大人用と考えても、フリースタイルキックボードはトリックをするため、もともと腰をかがめて態勢を低くして乗るものなので、大人用でもこのくらいの高さみたいです。

・安全装備

ブレーキ:フットブレーキのみ

ブレーキの利き具合は普通に利きます。
利きすぎることも無いし、利かないこともないです。

・デッキ広さ

34cm×10cm

デッキの幅は狭いので両足乗せるにはコツが必要です。
両足を全部載せるのは無理なので、デッキにちょっと載せる感じになりますね。デッキが狭いことでトリックがしやすくなるので仕方のない部分ではあるようです。

・デッキ高さ

前:5.5cm
後:6cm

高さが低いので、これは地面を蹴りやすいですね。

・サイズ

全長:66cm
幅:47.5cm
高さ:81cm

折りたたむことはできませんが、もともとが小さいのでそのままでもコンパクトだといえます。

重量:2.7kg
ほぼ同じサイズのJDRazorと同じ重さです。

・折り畳み機能

折り畳み機能はないが、しっかり溶接されていて、その分、剛性が非常に高い。

フリースタイルキックボードは宙返りをして地面に着地するようなトリックもあるので、これくらいしっかり作られていないと逆に怖くてできませんね。それだけに、もちろんガタツキも無い。
ハンドル部分と同様にここでも力が逃げないので、折り畳みできる機種に比べて楽に進みます。

・外観品質

デッキテープのカットが粗く、少しはみ出てました。

この価格帯ではこれぐらいは仕方ないかな、と思える範囲です。

ハンドルポストのステッカーにシワがありました。

やはりこの部分も、この価格帯なら仕方ないかな。
特に問題ない部分で気が付かない人もいるでしょう。

StreetSurfing – TORPEDO (トルペド)

created by Rinker
Street Surfing(ストリートサーフィン)
商品詳細

実売:10,890円(税込)
タイヤ:100mm88A(アルミコア)
重量:3.1kg
全長:66cm
耐過重:100kg
ハンドル高さ:82cm
ベアリング:ABEC7
ステアリングポストクランプネジ:4本
装備:付属品:六角レンチ2本、説明書(日本語無し)

組立が必要

トリックスターと同様に締める前には必ず緩めるようにしましょう。
トルペドは4本ネジになってました。

滑走性能

・ウィール

前輪

後輪

ウィールサイズ:100mm
硬さ:88A
コア材質:アルミ

ウィール部分重さ:211g
※ベアリング、スペーサ込み

・ハンドル

トリックスターと同様の構造で同じくグリップはゴム製

幅:51.5cm

高さ:82cm

・安全装備

フットブレーキ

・デッキ広さ

35cm×10cm

・デッキ高さ

前:5.5cm
後:6cm

・サイズ

全長:66cm
幅:51.5cm
高さ:82cm

重量:3.1kg
トリックスターに比べてハンドルも太いので、その分でしょうか、300gほど重いですがキックボードの中では十分軽い部類です。

・折り畳み機能

折り畳み機能はないがその分剛性が非常に高く、もちろんガタツキも無い。
力が逃げないので、折り畳みできる機種に比べて楽に進みます。

走らせてみた感想

トリックスターもトルペドも折りたたみはできませんが、ハンドルを90度曲げた状態だと平たくはなりますので、普通の車のトランクに載せてもそんなに邪魔にはならなかったです。

本体重量が軽いのもとても良いです。
滑走性能に関しては、2つ目に紹介したトルペドが断然優れています。

トリックスター・トルペド・JDRazorのMS-105R(以下JD)の基本性能を比較すると、

トリックスター

トルペド

JDRazor MS-105R

 

  • スピード:トリックスター<JD<<トルペド
  • 重さ:トリックスター<トルペド=JD
  • 頑丈さ:JD<トリックスター<トルペド
  • 静かさ:JD<トリックスター≦トルペド

滑走性能におけるトリックスターとトルペドの差はウィールの差が大きいと思います。
フリースタイルキックボードはどちらも蹴って進むときは、ハンドルが幅広でデッキとしっかりと繋がっている感じがして良いのですが、トリックスターとトルペドでは蹴った後の伸び違います。
トルペドは100mmウィールとは思えないほどよく伸びます。
折り畳み式機種と比べると蹴り出す力が全部、うまくウィールまで伝わっている感じがします。
ただ、あくまで100mmウィールなのでタイルの溝などには弱く、走破性能はそこまでではありません。

頑丈さはやはりフリースタイルキックボードが圧倒的ですし、滑走時のハンドルのガタツキはありませんから、小さなウィールのスクーターとしては、とても静かな走行音です。

カダツキはありませんが、路面の凹凸による振動は伝わるので、手に来る振動はゴムグリップなので多めです。
この機種に限らずハンドルにはあまり体重をかけない乗り方を意識することが大事ですね。

まとめ

【結論は…軽い、頑丈、扱いやすい!!】
軽くて頑丈で扱いやすいというのはとても重要です。
折りたためないという欠点を補って余りあると思います。

折りたたまないといけない理由がないのなら、子供の遊び用としては、性能としても、長く使える、壊れ難い、トリックで遊べる、ということから理にかなっていると思います。
もちろん、小さなウィールなので、フレンジーなどと比べると、通勤や移動手段としては、走行性や走破性で比べ物になりませんが…。

「こどもの遊び道具」として考えるなら、大きさもてごろなので、これは意外と良い選択肢だと思います。

トリックスターとトルペドどっちを選ぶかで迷った場合ですが、

価格を抑えたいならトリックスター
出来ることが変わらないのでトリックスターで良いですね。

created by Rinker
Street Surfing(ストリートサーフィン)

色んな事がしたい!上手くなりたい!スピードが速い方がいい!ならトルペド
また、長く遊んで欲しい場合にも、最初からトルペドを選んだ方がいいでしょう。

created by Rinker
Street Surfing(ストリートサーフィン)

2 件のコメント

  • 大人用と考えても、フリースタイルキックボードはトリックをするため、もともと腰をかがめて態勢を低くして乗るものなので、大人用でもこのくらいの高さみたいです
    と言う記載を鵜呑みにした自分がバカでした。乗りにくいと感じてから調べたら160cm以上はもっと大きめを勧められました

    • フリースタイルキックボードとしては高いハンドルのものもありますが、低いものが基本です。
      プロのライダーも低めを薦めている方が多いです。
      低い方がコンパクトに収まっているのでジャンプトリックがし易かったりします。(引き寄せやすいという感じ)

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    ABOUTこの記事をかいた人

    インラインスケート講師

    日本ローラースポーツ連盟の公認指導者であり、日本インラインスラローム協会監事。
    1998年に友人に誘われたのをきっかけにインラインスケートを始め、2003年には当時最有力インラインスケートブランドであるSALOMONの契約スケーターとなる。
    現在は北は北海道、南は沖縄、と日本全国で子どもたちを主な対象としてインラインスケートの講習会を開催し、これまでに数万人にインラインスケートの素晴らしさを伝える活動をしている。
    競技者としても優勝経験多数、現在は大会のデモンストレーションや審査員を務めている。

    著書:完全監修本『インラインスケート基礎テクニック&トリックスラローム完全マスターBOOK』