マスターしよう!インラインスケートの練習方法(基本編)

マスターしよう!インラインスケートの練習方法

こんにちは、日本ローラースポーツ連盟公認指導者の“ひで爺”こと大原です。

今回は初めてインラインスケートをする方始めて間もない方ちゃんとした基本を知りたい方の為に、
僕が講習会で教えているインラインスケートの基本的な練習方法をお伝えしていきます。

1.準備

1-1.まずは、準備運動をしよう

インラインスケートも運動です。まずは簡単なストレッチをしましょう。
特に足首、ヒザは屈伸したり、アキレス腱を伸ばして入念にほぐしてください。

準備しよう

1-2.プロテクターを正しく付けよう

プロテクターは安全の為にも必要ですが、プロテクターをつけることで安心感が生まれ、体を大胆に自由に動かせるようになります。

インラインスケート上達の為にも①ヒジ②ヒザ③手首④ヘルメットを装着しましょう。

プロテクター

プロテクターは3点セット(ヒジ、ヒザ、手首)のものがオススメです。
ヘルメットは自転車用でも大丈夫です。

装着の際はプロテクターの上下を間違い易いので注意してください。
社名ロゴ(FILA等)が正面から正しく見えるようにするのが正しい装着です。

また左右の違いがあるものはタグなどに「L」や「R」と記してあり、Lは左、Rは右につけます。
ヒジとヒザは形状が似ていますが大きいほうがヒザ用です。

1-3.スケートブーツを正しく履こう

インラインスケートブーツのヒモやベルト、バックルは少しきつめにしめます。

スケートブーツ説明

緩く絞めてしまうと足首が曲がってしまい、正しく滑ることができませんし、上達しにくいです。

良い例と悪い例

2.立つ・しゃがむ・転ぶを覚えよう

2-1正しい立ち姿勢

両足のかかと同士のウィール(タイヤ)をくっつけて爪先同士を離します。
上から見た時に両足の形が”Vの字”になるように90度ぐらい開きます。

かかとのウィール同士をくっつけることによって安定して立ち止まることができます。

インラインスケートは滑る為の道具です。
止まることが一番苦手なので、まずはこの止まる状態を身体で覚えることが非常に大事です。
勝手に滑ってしまうインラインスケートを止めることこそがインラインスケートに慣れる一番の近道です。

かかと同士が1mmでも離れると安定しないことが多いです。
特にフラフラする人はかかとをしっかりくっつけて10秒間立ち止まる練習をしましょう。

かかと同士がくっつかない場合は上を見上げたり、胸を張ったり、お尻を後ろに引くと重心が後ろ側に移動するのでかかと同士がくっつきやすくなります。

2-2.立ちあがり方

座った(転んだ)状態からの立ち上がり方です。
片ヒザを立て、両手を立てたヒザにあて、足の力だけでなく手の力も使って立ち上がります。

立ち方
足の力だけで立とうとすると、立てた足のインラインスケートが滑ってしまい立ち上がりにくいこともあります。両手の力も使って立ち上がりましょう。
その際には後ろにのけぞりがちになるので少し前傾した状態で行なうようにするのがコツです。

2-3.足踏み

まずはその場でVの字のまま足踏みをしてみましょう。

前に進んでしまうときは

足下を見ていませんか?

立ち方の時と同じように前、もしくは少し上を見上げたり、胸を張ったりしてみてください。

足踏みをしよう

怖くて足が上がらない、フラフラするときは、手すりなどにつかまって練習してみましょう。
この時は手すりの方を向き、両手でつかまるようにしましょう。
片手だけだと転倒する可能性も高く、その際に腕をひねってしまうこともあります。

手摺につかまろう

2-4.しゃがむ練習方法

おもいっきり、しゃがみこみます。

最初は転びそうだからできない!という人もいますが、勇気を出してしゃがんでください。
しゃがんでいけば地面に近づき、手をつくこともできますので頑張ってみましょう。

しゃがんだら立つを3回ほど繰り返します。

危ない!怖い!止まらない!転びそう!そんな時はしゃがみましょう。

お子さんには『危なくなったり怖くなったらカメのポーズ』って教えてあげましょう。
それだけで転倒の確率が大きく減り、ケガをしない転び方につながります。

2-5. 転び方

1.しゃがんで上体を低くします

上体を低くする
2.手をパーにしてヒザと同時に手の平を地面につきます

地面に付く

3.アゴをそらし、手を万歳のように前にずらし、ヒジをつき終了です。
手の平、ヒザ、ヒジの3点のプロテクターで衝撃を分散し、前にずれることで衝撃自体を進行方向に逃します。

 

3.歩いて、滑って、減速して、止まる

3-1. 歩き方

立ち方の姿勢から足はVの字のままヒザがに股状に開き、ヒザを曲げて腰を落とします
右ヒザは右手で、左ヒザは左手でつかみ、上体は少し前傾気味にします。
こうすると後ろに倒れにくくなりますので最初のうちは手を放さないようにしましょう。
この状態で右、左、と歩きます。

歩き方
注意点

  • ヒザをつかんでください。モモをつかむ人が圧倒的に多いですので気をつけてください。
  • ヒザから手を放さないように気をつけましょう。
  • 歩く時に足を上げることになりますが、上げ過ぎないように気をつけましょう

この3点に気をつけないと後ろに転ぶ確率がとても高くなります
ヒザをつかむ姿勢は最初は辛いですが、慣れるとヒザを持たなくてもこの姿勢が取れるようになります。

尻餅をつくことが多い、後ろにバランスを崩しやすい人は、この練習を繰り返してください。

3-2. 滑り方

歩くことが出来たらその応用である、スケーティングの練習に移ります。

前に足を出した時に前に重心を移動すると前に進みます。
これを交互に行なうことをスケーティングと呼びます。

足はなるべくVの字を保つように、足を置く時は歩く時と同じように
両足の間隔は狭くするように心がけてください。

慣れてきたら、後ろ足で少し前に押すような感じにしてみましょう。
先ほどよりも一歩での滑りが楽になります。

滑り方

上手くなればスムーズに滑れます。

3-3.止まり方、減速の仕方

歩きハの字ストップ両足をハの字にして減速し止まる方法です。
歩きながらVの字になっていた足の形をカタカナのハの字にします。

とまり方

ハの字で歩くと減速して止まれます。

ハの字の形
両足の爪先を閉じ、少し間隔を開きます。
両足のカカトは開きます。

3-4.インラインスケートの進み方と止まり方のまとめ

足踏みが基本となります。
足踏みをしながら、足の形がVの字なら前へ、ハの字なら後ろに進みます。

前に進んでいる時にハの字にすると後ろに進む力で止まります。
この時に足踏みを止めると、つま先同士がぶつかって危ないので足踏みを続けることを忘れずに

4.より上手く滑るポイント

4-1.蹴るのではなく、前に重心を移動して進む

インラインスケートの滑り方は、最初のうちは蹴るのではなく、前に歩くように重心を移動することで、その重心の移動量を何倍にも増幅することにあります。

4-2.身体で覚えるスポーツ

インラインスケートは私の経験からいうと、他のスポーツに比べて、身体で覚えることがとても重要なスポーツだと思います。
体で覚えれば、他のスポーツには無い『楽しい』が体験できるのです。

4-3.インラインスケートは滑る為にある

インラインスケートで滑ることは実は簡単なのです。
ではなぜ最初の頃は簡単に滑れないのか?

それは、「インラインで滑る」ということをまだ身体が知らないからなのです。

滑る足と、その上に乗っている上半身が一緒にバランス移動しないといけないのに、
足は前に滑る→上半身はそのまま→後ろに転ぶ、となりがちなのです。

だから前に出した足に上半身がついていくだけでどんどん前に進めます
そして、実はこの感覚がインラインスケートの最大の魅力なのです。

だから、逆に止まるのは難しい。
滑るために作られたのがインラインスケートですから、
実は止まるのが一番難しいと言えます。

5.小さな子への親子レッスン

5-1.お父さん・お母さんは最高のコーチ

小さなお子さんがなかなか上手く滑れない時があります。
小さなお子さんは色々な経験が無い上に脚力も弱く、インラインスケートで上手く歩けないからです。
そんな時にはぜひお父さん、お母さんが手を貸してあげてください。

専門のコーチがいなくても、お父さんお母さんが子ども達の最高のコーチになれます。
例えば、「足をVの字にする」と言っても子供にはVの字がわかりませんよね。

そんな時は、「ペンギンさんのようにすいすい滑る為に足はペンギンさんの足にするんだよ」とインラインスケートを履いていなくても「こんな感じだよ、マネしてみて」と見せることができます。

子供が不安なら、手をとって練習を手助けすることもできます。
そうすると子どもたちは安心してバランス感覚を身につけることができます。

5-2.レッスン準備

支える役の人はインラインスケートを履かずに普通の靴で手助けします。
お子さんとは対面状態で左右の手で左右のヒジを持って支えてください。
手だとお子さんがヒジを曲げてしまった時にお子さんを支えられません。

レッスン準備

5-3.立ち止まり練習

これは意外かもしれませんがとても重要です。
止まった状態を身体で覚えてもらいましょう。

まずは、足はVの字で立ちます。
そしてこの状態で一緒に10秒数えましょう

この時にかかとのタイヤとかかとについているブレーキが1mmでも離れたら数えなおします。
厳しいように思うかもしれませんが止まることが一番大事で一番安心できるポイントなのでここは厳しめにします。

立ち止まり練習

5-4.足踏み練習

支える役の人は足をVの字のまま、その場で足踏みをし、お子さんにもマネするように促します。実際に何度か足踏みしましょう。

足踏み練習

5-5.うまくできたら歩行練習へ

支える役の人はVの字のまま後ろに歩きお子さんも同じV字のまま前に歩きます
慣れてきたようなら支えていた部分を子どものヒジから手へと移します。手でも大丈夫なら次は手を離します。

上手くいかない場合は立つところからもう一度始めましょう。
段々と身体のバランス、足の使い方などをお子さんの身体が覚えていきます。

歩行練習

6.まとめ

大人も子供も怖いものは怖いです。
でも、インラインスケートって実は怖くないのです。
怖い原因は、「転びそうだから」、「思ったようにいかないから」だったりします。

今回お伝えした基本の立ち方・止まり方・歩き方の練習を丁寧にやって、しっかり習得しておくと、転ぶことがないので、怖くもなくなりますよ

基本を覚えて、インラインスケートの楽しさを味わってみてください。

上達するポイントも新たに記事にしましたので、基本を覚えた上でチェックしてみてくださいね!

これで上達!インラインスケートが上手くなる為の5つのポイント

2017.07.06
マスターしよう!インラインスケートの練習方法

2 件のコメント

  • 大原様
    楽しく拝見いたしました。大変勉強になります。
    これから、娘たちにインラインスケートを教えようと考えている父親です。
    一点、質問です。
    かかとのホイールを合わせ、立つ場合の説明がありますが、右足にブレーキがある場合、かかとの部分を合わせたら良いのでしょうか?

    よろしくお願い致します。

    • コメントありがとうございます。

      カカトにブレーキが付いている場合は、ブレーキの上からカカトウィール部分同士をくっつける感じにします。
      こうすることで後ろ方向にはロックされるのでバランス力を上げやすくなりますね。

      お近くでしたら、講習会にもご家族でお越しください!

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    ABOUTこの記事をかいた人

    ヒデ爺

    インラインスケート講師

    日本ローラースポーツ連盟の公認指導者であり、日本インラインスラローム協会監事。
    1998年に友人に誘われたのをきっかけにインラインスケートを始め、2003年には当時最有力インラインスケートブランドであるSALOMONの契約スケーターとなる。
    現在は北は北海道、南は沖縄、と日本全国で子どもたちを主な対象としてインラインスケートの講習会を開催し、これまでに数万人にインラインスケートの素晴らしさを伝える活動をしている。
    競技者としても優勝経験多数、現在は大会のデモンストレーションや審査員を務めている。

    著書:完全監修本『インラインスケート基礎テクニック&トリックスラローム完全マスターBOOK』