Hudoraのキックボードを初レビュー!評価も高いドイツ生まれの人気ブランド!

こんにちは、“ひで爺”こと大原秀明です。

今回のキックボードレビューはドイツの著名ブランド・HUDORA(ヒュドラ)です。

ヒュドラはヨーロッパのキックボードAmazonランキングで1位を取るくらいヨーロッパで人気のブランドですが、日本には本格的に参入していなく、今回レビューする『BigWheel205』のみが日本で購入できる商品です。

ヒュドラをレビューするのは初めてですが、Amazonでも楽天でも評価が高いので、かなり期待がありました!
結果からいってしまうと、造りやデザインは良いのですが、今まで30種類乗り比べてきたからこそ、気になってしまう点が多々あり、「惜しいなー!」と思ってしまうキックボードでした。

詳しくレビューしたので、チェックしてみてください!

HUDORA  BigWheel205

合計:32点(60点満点)

1. 滑走性能:5
2. 乗り心地:4
3. 安全性:4
4. 持ち運び:4
5. クオリティ:8
6. メンテナンス:7

評価方法
評価は10段階評価として6項目を評価します。
以前は5段階でしたが、微妙な差異もあるので10段階にしました。
評価方法を直し中ですが、参考記事としては10台以上乗り比べて分かった! キックボード選びで大切な5つのポイントをご覧ください。
※第5項目を「デザイン」から「クオリティ」に変更しております。
デザインは主観的なので、より客観性のあるクオリティとしました。
商品詳細

実売:15,800円(税込)
素材:本体(軽量アルミニウム)
タイヤ:前輪後輪205m ポリウレタンタイヤ 硬度87A
ホイール:強化プラスティック
ベアリング:ABEC5
耐過重:100kg
重量:4kg
全長:89cm
ハンドル高さ:79-104cm
付属品:日本語説明書、六角レンチ

箱はただのダンボールではなくちゃんとしています。
表面はキックボードの絵柄

裏面は特徴などが書いてあるようです。

内容物:本体、付属品(工具、紙物)

付属品:日本語説明書2枚、簡易カタログ、多国語説明書(日本語は無し)、六角レンチ

1. 滑走性能:5点

・前輪:ウレタン製直径205mm

・後輪:ウレタン製直径205mm

・ベアリング:ABEC5

綺麗な路面 粗い路面 タイル道 オフロード
路面適正 × ×

スピード:7点(10点満点)

2. 乗り心地:4点

・ハンドル

ハンドルグリップはスポンジ製。
振動軽減には効果ありますが、汗を吸うので自転車のようなタイプの方が快適に感じます。

バーエンドはクッションパーツ付き。

キックボードが倒れた時にバーエンドパーツの破損を防いでくれそうです。
ただ、バーの端を掴むことができなくなるので、グリップよりも細いともっと良かったのにな、と感じました。

ハンドル高さ:収納時高さ79.5cm
ピンでの固定位置:86.5cm、92.5cm、98.5cm、104.5cm

ピン位置は86.5cmから6cm間隔で4段階。

ハンドル幅:34cm
これは狭い!!

100mmぐらいのウィールを装着している子供用の小型機種と同じぐらいしか幅がありません。
実際に滑走した時に狭いと感じました。
狭いのにハンドルが高くなるので、大人ではかなり不安定で、少し怖いです。

デッキ広さ:11.5cm×30.5cm

狭いし、短いので狭く感じました。
滑走感にかなり影響しました。

デッキ高さ:8.5cm
高さは標準です。

その他:スタンド

取り付け位置と形状のせいで折りたたみも収納も自立しないので不便です。
ぜひ改良を検討して欲しい部分ですね。

3. 安全性:4点

・フットブレーキ(かなりよく効きます)

4. 持ち運び:4点

・全長:89cm

これより短いとちょっと、、、という長さです。

・重量:4kg

軽い!これはいいですね!
しかし、滑走してみるとこの軽さの意味を実感できました。
軽量化と滑走性能の両立はなかなか難しいみたいです。

折りたたみの方法は特殊です。
この機種最大の特徴ともいえる折りたたみ機構です。

折りたたみ方法
  1. レバーを引きロックを外します。
  2. この部分が可動して折りたためます。

  3. ハンドルを180度回転します。

・折りたたみ状態

この機構のおかげでステアリングコラム(ハンドル部のポール)のガタツキがあまりなく、調整ネジなども不要のようです。
ただし、、、自立できませんので、こんな感じに転がすことしかできません。

原因はスタンドが出っ張っている為ですので、このスタンドを改良してくれれば使い勝手も向上しますね。

折りたたみ時の注意点
ステアリングコラムと可動部に手を挟まないように気をつけましょう。
私は軽く挟みました。かるいけど痛かった。。。
収納モード
  1. ピンを押して
  2. ハンドルバーを抜き
  3. バーストッパーにはめ込みます。

    収納形態です。

先ほども書きましたが、スタンドのせいで自立できませんのでこの状態で転がすことしかできません。

収納状態の大きさも測ってみました。
写真の形で、99cm×30cmです。
特殊な折りたたみ方法の為か、かなり細長いです。

・持ち運び装備:ストラップ

ショルダーストラップ付き!
軽い部類とはいえ、4kgでこの大きさですのでやはりストラップは欲しいです。

ただ、、、特殊な変形方法なため、折りたたみ時の全長が長く、写真の角度が精いっぱいです。

肩に担いでも真っすぐはできず収まりが悪く感じました。

5. クオリティ:8点

・見た目、仕上げ

見た目、仕上げともにとても良いです。
おしゃれなデザインですね。
各所にこだわりを感じます。

 

・滑走時のカタカタ音

エアータイヤに比べると振動も音もしますが、その分速く、楽に前に進めます。
折りたたみ機能部分のガタツキがないので振動による音は静かな方なのですが(まったくないわけではありません)、ショルダーストラップを留めている金具がチャリチャリと音がするのがちょっともったいないですね。
ぜひ改善していただきたいポイントです。

ただ、全部を合わせても静かな方でフレンジーのFR205DB3と比べても、音の質が違うだけで同じぐらいか、若干こっちの方が静かかな?という感じです。
FR205DB3は低い音、BigWheel205は高い音という感じです。

・その他

実際に走るとわかるデッキの左右の弱さが気になりました。
キックボードでは片足だけでキックしていると片足だけ疲れてしんどいので、左右の足を乗せ換えることがよくありますが、この際にデッキの端に乗ると左右方向にたわみます。

デッキ中央部分に穴が開いているのが悪いのか?デッキの構造体が弱いのか?
原因はどちらも考えられますが、65kgの私でも大きくたわみを感じました。

左右にたわむと全体的にねじれる感じになり、力が逃げているのが感じられ、それ以外にも強度的にも不安です。
耐過重100kgまでと書いてありましたが、大丈夫なのか?とちょっと心配です。
フレンジーに似せた格安キックボードSWAGTRON K8も同じようにたわみましたが、あちらは安いのでまだしも、このグレードでこれはちょっと残念ですね。

6. メンテナンス:7点

交換用ウィールの販売は見つけられませんでした。

総評

良い点
  • デザインがオシャレ。
  • 軽い。
悪い点
  • デッキが狭すぎる。
    妻が乗ってもデッキが狭いとのことでした。
  • ハンドルの幅が狭すぎて運転しづらく、安心感がない。
  • 収納状態で自立しない。

デッキが広くなり横にたわまなくなってハンドル幅が広く、収納状態で自立するようになってショルダーストラップで肩に掛けた時のバランスがよくなったら、デザインもいいし結構好きなキックボードです。
ただし、電車移動には全長が長いのと、縦自立が出来るフレンジーがあるので、それ以外で使うって感じです。
こんな書いているのはとっても惜しいなぁというくやしさがある為です。
ぜひ改善して欲しいですね。

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ABOUTこの記事をかいた人

インラインスケート講師

日本ローラースポーツ連盟の公認指導者であり、日本インラインスラローム協会監事。
1998年に友人に誘われたのをきっかけにインラインスケートを始め、2003年には当時最有力インラインスケートブランドであるSALOMONの契約スケーターとなる。
現在は北は北海道、南は沖縄、と日本全国で子どもたちを主な対象としてインラインスケートの講習会を開催し、これまでに数万人にインラインスケートの素晴らしさを伝える活動をしている。
競技者としても優勝経験多数、現在は大会のデモンストレーションや審査員を務めている。

著書:完全監修本『インラインスケート基礎テクニック&トリックスラローム完全マスターBOOK』