こんにちは、日本ローラースポーツ連盟公認指導者の“ひで爺”こと大原秀明です。
インラインスケート教室で滑る子供たちを見ていると、外で身体を動かして遊ぶ『外遊び』はとても大切だと感じます。
外遊びの体験を通して、子どもたちは基礎体力を身に付けたり、バランス感覚を養ったり、上手な身体の使い方を覚えたりするのだと思います。
外遊びにはいろいろあり、私が推奨しているインラインスケートやキックボードなどの『乗り物系』も、外遊びの一つです。
『乗り物系』にも色々な種類があり、子供たちへの外遊びとして、どれがオススメかを今回は紹介したいと思います。
今までの経験や専門店の詳しいスタッフや子供を持つ知り合いに聞いたり、ネットでや海外での評判を調べてみて、実際に乗ってみた上で、「これはオススメしたい!」と思った品質も確かな商品を7つ選んでみました。
子どもへの誕生日プレゼントやクリスマスプレゼントにもぴったりだと思います。では、早速、7選をご紹介しましょう!!
1.キャスターボード(リップスティック)
子供達に人気な乗り物と言えばリップスティック(ブレイブボード)が有名です。こんなやつです。子供が街角で乗っているのをよく見かけます。
一般的なスケートボードが4輪であるのに対して、リップスティックは前と後ろに1輪ずつ、計2輪あるだけです。
キャスターボードの中でも有名なのが、リップスティックやブレイブボードです。
商品名で覚えている方も多いかもしれませんね。
上手くなると動画のように乗れます。
■対象年齢 8歳頃~
■乗れるまでの時間
公式ページには、頑張れば30分~1時間でどうにか乗れるようになると書いてあります。
その一方、商品レビューには乗れるまで2週間かかったとの記述もありました。
実際、知り合いの子供たちに乗ってもらったところ、乗って漕ぐだけなら1時間も経たなかったです。
4輪のスケートボードより簡単だと思います。
■おすすめポイント
スケートボードのようにスピードを出さなくても遊べるので小さい子にも安心。
そして、バランス感覚をかなり養うことができると思います。
ただ、爽快感や疾走感を求めるお兄ちゃんや大人には少し物足りかもしれませんね。
■おすすめ商品
キャスターボードの中でも、選んだのは、『リップスティックネオ』
改良した新製品であることと、Amazonなどでもレビューがよかったからです。
他と比べて少し値段はお高めですが、対象身長が110cm~180cmなので親子で一緒になって楽しめるのでオススメです。
実際に乗ってみたところ、私にはちょっと難しかったですが・・・。汗
リップスティックネオは完売のため、次回入荷は未定のようですね。
リンクはラングスジャパンのリップスティックデラックスミニです。
2.スイングボード
行きつけのインラインスケート屋さんの店長さんに教えてもらったのが、3輪のスケートボード『スイングボード』。
2018年にドイツの国際的なデザイン賞を受賞しており、見た目がカッコイイですね。
安物感は全くなく、とてもしっかりしたつくりです。
構造は、前輪はブレイブボードのようなウィールが一つ付いていて、後輪はスケートボードと同じです。
メーカーの公式動画を見つけました。疾走感がありますね。
■対象年齢 6歳頃~
■乗れるまでの時間
私自身が感じたところですが、乗って進むだけなら2輪のリップスティックより確実に簡単です。
30分位練習すればスムーズに進む事が出来ると思います。
リップスティックは2輪なので乗って立つだけでも難しいですが、スイングボードは3輪なので、それだけ安定しています。
■おすすめポイント
スケボーは基本、片足で地面を蹴って進みますが、スイングボードは足を地面に着けず、サーフィンみたいに左右に体重移動させることで、グングン進むことが出来ます。
スピードも出せるので、リップスティックでは物足りなくなった子供にもオススメですね。
■おすすめ商品
横乗り系はどんな違いかを検証するために、リップスティック・スイングボード・スケートボードの3種類を乗り比べてみました!
同じ横乗りでもタイヤの数が違うだけで、意外と違いがありました。参考にしてみてください。
3.キックボード
昔も今も変わらずに、子供達に高い人気を誇っている乗り物といえば、やはりキックボード(キックスクーター)が一番ではないでしょうか。
最近は大人たちもその便利さに気づいたようで、ヨーロッパ並みに通勤や通学に使っている人をたまに見かけるようになりました。
■対象年齢 幼児~
■乗れるまでの時間
普通に乗るだけなら、ほぼ何のテクニックも必要ないくらいですから、7選の中では一番とっつき易いでしょう。
■おすすめポイント
キックボートの種類は本当にたくさんあるので、魅力も幅広いのですが、何と言っても、遊びとしても使えると同時に健康的な移動手段でもあるのが素晴らしい。
折りたためば、肩に担いで電車にも乗れるので、場所によっては自転車よりも役に立ちます。
そのほか、エアタイヤを装備したオフロードタイプや、宙返りしたりトリックを決めたりするための専用のスタントタイプもあったりして、意外と奥が深かったりします。
■おすすめ商品
子どもたちが気軽に乗れて運べるコンパクトさを持ち、品質も一定の水準を維持しているものということで、JDRAZORのMS-105Rをオススメします。
4.Yフリッカー
キックボードの中でも変わった楽しさがあるのがYフリッカー。
通常のキックボードは片足で地面を蹴って進むのですが、これは両足を左右のデッキに載せたまま、左右に体重移動させることで、どんどん前に進むというものです。
言葉では説明しにくいので動画をチェックしてみてください。
実際にやってみると、意外と簡単で、子どもたちには判りやすく「お尻を振るといいよ!」と言うと、だんだんとコツをつかみ、乗りこなしていましたね。
■対象年齢 5歳頃~
■乗れるまでの時間
これも前に進むだけなら、全く難しくありません。ほぼ練習もいらないくらいです。ただ動画にあるように華麗にドリフトターンを決めたりするにはある程度の年齢と練習が必要だと思いました。あと、動画を見てもわかるように、左右に結構振れますので、通路などを走るのはちょっと難しいと思います。
■おすすめポイント
子どもにとって普通のキックボードが自宅から公園までの移動アイテムだとすると、Yフリッカーはむしろその公園で遊ぶアイテムという感じでしょうか。
その分、遊びとしては奥が深く、慣れてくるとドリフト走行や前輪を上げて後輪だけ走ったりもできるようになります。
ハンドブレーキもついているのも良いところ。スタンド無しで自立するのも良いですね。
■おすすめ商品
子供にオススメという事で『Yフリッカー A1』を紹介しますが、耐過重が50kgなので、親子で楽しみたいということであれば、『Yフリッカー C3』という耐過重100kgのタイプもあります。
5.スペーススクーター
Yフリッカーが左右の体重移動を推進力にするなら、スペーススクーターは前後の体重移動でグングン進むことができます。
通常足を載せるデッキと呼ばれる板がシーソーのように動きます。
このシーソーを前後に体重移動させることで、内蔵されたチェーンが後輪に駆動力を伝えて、前に進む仕組みです。
動画はヨーロッパでのテレビCMのメイキング動画ですが、なんとFCバルセロナのメッシ選手が登場していて驚きました。
■対象年齢 5歳頃~
■乗れるまでの時間
キックボードに乗れれば乗れますので、ほぼ練習はいらないでしょう。
慣れてくると、足の力を使わずに体重移動だけでシーソーを動かせるようになるので、本当に効率の良いキックボードとも言えます。
■おすすめポイント
今回紹介したどの製品よりも安全に速く進めるので、自転車と並走することも可能です。
もちろんハンドブレーキもついているので安心です。スピードを出さなくてもとにかく楽しい。
大人が乗っても十分楽しいので乗ってみるのもオススメです。また、構造を見てみても随所に凄い点がありましたよ。
■おすすめ商品
紹介する『Space Scooter X560』はシーソー構造で前に進む『スペーススクーターモード』しかありませんが、上位機種の『X580』は、シーソーを固定して、普通のキックボードとしても使うことも出来ます。
スペーススクーターを詳しく個別レビューした記事です。
6.イージーローラー
Ezyroller(イージーローラー) クラシック。日本ではまだあまり出回っていないようです。
ニュージーランドのEzyroller社が出していて、米国Amazonではレビュー数が1334個で平均が★4.8という高評価を得ています。
みかけは椅子にローラーが付いている、今まで紹介した物とは全く別物の変わった乗り物です。
動画のように、椅子の前方にあるバンドルバーのようなものに、両足をのせて、交互に前に押し出すようにするだけで、グイグイ前に進みます。
■対象年齢 4歳頃~
■乗れるまでの時間
4歳児が対象になっていることからわかるように、ものすごく簡単です。
バランスを取ったりする必要が全くないし、重心も地面近くにあるので、小さな子が一人で操作していても安心してみていられます。
ブレーキが右グリップのところにありますが、足を地面につくだけでも簡単に止まれます。
■おすすめポイント
地を這うような低重心なので安定感もスピード感もあるので”安心なスリル”を体感できます。
さらに不思議で楽しい操作感覚が味わえ大人でも楽しい乗り物です!
2台でレースできたらぜったいに面白いでしょう。
長さを調節できるバーがあるので成長に合わせながら長い間遊べるのも経済的でいいですね。
■おすすめ商品
オススメするEzyroller クラシックの他にもコーナリングの時にドリフトしやすい「ドリフター」というシリーズもなどもあるようです。
イージーローラーの遊び方や遊べる場所を検証した記事を書きました。
「ドリフター」も試してみたのですが、個人的には「ドリフター」モデルがおすすめですね!
7.インラインスケート
これは私的には外せません(^^;)。
インラインスケートは無理なく楽しみながら、バランス感覚を養ったり、体幹を鍛えてくれるので、子どもの遊びには最適だと思います。
■対象年齢 5歳頃~
■乗れるまでの時間
何を目指すかでずいぶん違ってきます。ただ、言えるのは初心者が乗っても、初日から楽しめます。
■おすすめポイント
初心でも楽しめますが、上手くなるとそれだけできる技が増えて、どんどん楽しくなったり、今までできなった技が練習してできるようになる達成感が味わえたり、奥が深く、飽きが来ないのもインラインスケートの特徴ですね。
また、乗り物は降りることができますがインラインスケートは足に装着する為、降りるということができません。だからこそ、乗り物と違う楽しさ、本当の意味での一体感、パワーアップ感も素晴らしい経験です。一歩前に滑り出せば、一気に長い距離を移動できます。
■おすすめ商品
子供用で1番オススメなのがFILAのX-ONEです!
徹底検証済みですので、ご興味ある方は下記記事も参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の7つはいずれも購入されて失敗することはないと思います。
ちなみに選定した具体的な基準は
- モノとしての品質は最低基準をクリアしている
- 体を思いっきり動かせる製品
- 最低1人からでも楽しく遊ぶことができる
- 兄弟や親子で楽しむことができる
- 上達するにつれて、新しい発見があったりして、なかなか飽きない
の5条件を満たしていたものとしました。
乗り物系の外遊びは実は楽しみながら健康になれて、しかも長い間楽しむことができるのが魅力だと思います。
ぜひ、試してみてください。
こちらの記事もチェックしてみてください。
コメントを残す