K-BIKEシリーズ最大のKB3レビュー!大人にオススメの大型キックボード!

こんにちは、“ひで爺”こと大原秀明です。
以前に「アウトドア・オフロードでおすすめのキックボード4選!」という記事を書きました。

4選の中で、見事ワンツーフィニッシュを決めたのが、ストリートサーフィン社のKB1KB2というK-BIKEシリーズ。
実はその後、K-BIKEシリーズにKB3という今までより大型のモデルが登場しました。

KB1・KB2が良かっただけに、KB3が良いのはもちろんだとは思いますが、キックボードマニアとしての所有欲を揺さぶられてしまいました。
大きさ的には、キックボードというより、もはや自転車サイズですが・・・。

今回も細部まで検証して採点しましたが、結果から言いますと…さすがK-BIKE!
滑走性能といい、乗り心地といい満点でした。
KB2よりもさらに点数が高かったです。
早速、細かくレビューしていきます。

STREET SURFING – K-BIKE KB3

合計:45点(60点満点)

1.滑走性能:10
2.乗り心地:10
3.安全性:9
4.持ち運び:1
5.クオリティ:9
6.メンテナンス:6

評価方法
評価は10段階評価として6項目を評価します。
以前は5段階でしたが、微妙な差異もあるので10段階にしました。
評価方法を直し中ですが、参考記事としては10台以上乗り比べて分かった! キックボード選びで大切な5つのポイントをご覧ください。
※第5項目を「デザイン」から「クオリティ」に変更しております。
デザインは主観的なので、より客観性のあるクオリティとしました。
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Street Surfing(ストリートサーフィン)
商品詳細

実売:23,980円(税込)
タイヤ:前輪20インチエアータイヤ(508mm)
後輪16インチエアータイヤ(406mm)
ベアリング:不明
耐過重:150kg
重量:8.8kg
全長:149cm
ハンドル高さ:95~100cm
装備:前後輪Vブレーキ、スタンド、前後輪クイックリリースレバー、自転車用オプション装着用のネジ4本
付属品:説明書、クイックリリースレバー×2セット

・梱包状態

・組立必要

組立の説明書は付属していませんでしたが、公式ホームページにKB2の組立説明書がダウンロード出来るようになっていました。
KB3も基本的には同じ構造ですので、KB2の組立説明書を参考に組み立てられます。

1. 滑走性能:10点

前輪:20インチ エアータイヤ(508mm)

空気圧は280kpa。
タイヤは普通に小径自転車に使っているのと同じサイズ。
タイヤサイズも大きいので走破性能は非常に高いです。

後輪:16インチ エアータイヤ(406mm)

空気圧は同じく280kpa。
エアータイヤだと大体の場合はスピードが減速しがちですが、このサイズになるとタイヤが回り続けようとする力も発生するからか伸びるように前に進みます。
自転車にも使われているタイヤサイズなので、段差などにも同じぐらい強くなっています。
点字ブロックなんか全然怖くないです。

綺麗な路面 粗い路面 タイル道 オフロード
路面適正

スピード:10点(10点満点)

2. 乗り心地:10点

小径自転車と同じタイヤサイズなのでキックボードの乗り心地とは次元が違うほどの快適さ。
エアータイヤ特有の静かな走行音と安定感もタイヤの大きさに比例した上位の感覚です。

・ハンドル

ハンドルグリップはつかみやすく操作感も良いです。

ハンドル高さ:95~100cm

K-BIKEシリーズのハンドル高さ
KB1:80~90cm
KB2:86~96cm
KB3:95~100cm
※全てカタログ値

ハンドル幅:62cm

これぐらい幅があると操作性もよく安定性も高いです。

ハンドル周辺の材質はKB1、KB2と違いシリーズ初のアルミ製です。
本体が大型化したのに重さが変わらないのは素材により軽量化した部分があるからでしょう。

・デッキ広さ

幅:12cm
広くは無いですが、これぐらいは欲しいというギリギリの幅です。
KB1もKB2も同じデッキを使ってますね。

長さ:38cm

・デッキ高さ

前:12cm、後:11cm

前側

後側

K-BIKEシリーズのデッキ高さ
KB1:前11cm、後9.5cm
KB2:前13cm、後11cm
KB1のみ低く感じ、KB2とKB3は同じ感じ

・全長:149cm

安定感抜群のKB2よりもさらに長い。

K-BIKEシリーズの全長
KB1:122cm
KB2:132cm

・スタンド

KB2を購入した時とは違い、新しいスタンドになってました。

スタンドについているゴムの部品は良く外れます。これは実際の滑走時には外すものなのでしょうか?
無くっても良さそうですし、そのうちに無くなりそうです。

・自転車用オプション装着用ネジ

ドリンクホルダー等が付けられますね。
左右2か所あるので、両方付けるか、片側だけにするか悩みますね。

ネジ間の距離は6.5cm

3. 安全性:9点

・前後輪:アルミ製Vブレーキ装備

Vブレーキはママチャリについているカンチブレーキよりも高性能なブレーキです。
見た目もかっこよくってGOODですね!

前輪

後輪

ブレーキレバーは自転車と同じようにハンドルに付いています。
握ればかかるレバー式ブレーキは安全性能的にもGOODです。

レバーの材質はKB2同様にアルミ素材
KB1のプラ素材よりもさらに効きが良い。

4. 持ち運び:1点

折りたたむことはできませんが、前輪を外すことで運びやすく、収納し易くなります。

前輪外す方法
  1. Vブレーキのロックを外します
  2. 外した状態
  3. クイックリリースレバーを倒し、数回回すことで前輪を外すことができます。

外した状態です。
高さが低くなり、ハンドルを写真のように90度回すことで奥行きも狭くなります。

奥行きはこんな感じになります。

私は車に載せる時はこんな感じで積み込みます。

高さのあるワンボックス車であれば、タイヤも外さずにそのまま載せることも可能ですが、他の荷物もあったりする場合には外せるってだけでうれしい機能です。

前後輪共にクイックリリースレバーとVブレーキのおかげで工具無しでタイヤが外せます。
前輪を外すことで車への積載がかなり楽になりますし、収納時の大きさも抑えられます。
後輪も同じく工具無しで外せますので、場合によっては外すとさらに便利に積み込めることもあるでしょう。

・重量について

重量は8.8kg。
説明書では10.8kgとなっているが、8.8kgでした。

K-BIKEシリーズの重量
KB1:7.7kg
KB2:7.8kg
KB3:8.8kg

アルミ素材を使っている個所がだんだんと増えていく傾向で、大きさの割には軽量化されているのがわかりますね。

5. クオリティ:9点

・仕上げ&デザイン

この機種最大の特徴なのがデザインと言っても過言ではないと思います。
とにかくカッコイイ!
もちろん滑走性能も高いのですが、「コレに乗りたい!コレを所有したい!」そんな気持ちにさせてくれるデザインは必見です。

・滑走時のカタカタ音

エアータイヤのもたらす最高の振動軽減能力で振動によるカタカタ音はありません
また、エアータイヤで振動自体を本体に伝えない為に本体自体の振動による音もありませんでした。
Vブレーキですのでブレーキをした時に鳴るキーキー音も出にくいというメリットもあるようです。

6. メンテナンス:6点

消耗品販売:自転車用のタイヤが流用できるようです。
耐荷重:150kg。
その他:組立が必要、タイヤ空気のチェックが必要

組立必要

空気チェック必要

今回使用した工具:3,4,5,6mmの六角レンチ。
プラスドライバー
その他にはハサミ、空気入れ(米式空気圧計付き)が必要です。
六角レンチはセットものを購入すればOK

総評

良い点
  • KB2と比べても乗り心地はさらに良い
    一番の理由はタイヤサイズなのですが、それ以外にも前輪の空気圧が280Kpaに減圧になったのも見逃せない。
    一般的に空気圧が高い方がタイヤは硬く、乗り心地も硬く、そしてスピードも早い傾向にあります。
    しかし、KB3はKB2よりもさらに早く感じます。
    その理由は、タイヤサイズがアップしたことにより回転を維持する力が大きくなることが原因かと思います。
    (小さなコマよりも大きなコマの方が長く回る)
  • 蹴った後に伸びる感じがし、KB2に比べて純粋にパワーアップ
    重量で1kgアップ、収納状態で10cm以上の大きさアップが許せるならばKB3、バランスをとるならKB2が良さそうです。
    そもそも、子供用であればサイズの小さいKB1も選択肢に入りますね。さらにデザインやカラーはそれぞれ異なるので悩ましい所でもあります。
  • ママチャリについているブレーキよりも良い、Vブレーキ搭載
    前後に高性能なVブレーキが装備されているので、非常に安心感があります。
  • ハンドル幅が大きく、車体も長いことで安定感が高い
    一般的なキックボードに比べて前後左右全ての方向で安定感に優れています。
    さらに折り畳み機能などがないことによりがたつく部分もないので安定感がさらに良くなっています
悪い点
  • 唯一の悪い点が持ち運び性が低いこと
    クイックリリースで前輪が簡単に外せるのはいいですが、それでもやはり手持ちで電車に乗ろうとはなりません。
    電車を含めた移動を考えるなら、折りたためて、ストラップなどで持ち運びできるキックボードがいいでしょう。

まあ、それでもいろいろと使える場面はあります。
たとえば、コンビニに行くのには便利ですね。

近場であればわざわざ車や自転車である必要はありません。
なにより、かっこいいKB3で行くってだけでテンションあがります。

そんな場合には鍵の準備も忘れずに!
かっこいいから持っていかれちゃうかも!?

初日から早速やっちゃってます。
ドリンクホルダー装着部にダブルでドリンクホルダーを装着。
利便性が上がるだけでなく似合うのでオススメの追加パーツですね。

アスファルトも似合う

オフロードも似合いますね

白いタイヤなので汚れとかってどうなの?と思い、わざと土ホコリのある場所を滑走してみました。

アスファルトだけだとさすがにこんな風にはなりませんが、土の上でもかっこいいです。

オンロードでもオフロードでもいけますので、ぜひおすすめしたいのがキャンプ場で遊ぶ!です。
駐車場からキャンプサイトまで。
キャンプサイトから炊事場やトイレまで。
意外に距離があるので絶対便利!
また、珍しいうえに格好いいからキャンプ場で目立つこと間違いなしです!

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Street Surfing(ストリートサーフィン)

10 件のコメント

    • 返信遅くなりました。コメントありがとうございました。
      どこの販売サイトでも書かれていると思いますが、「キックボードの使用は、道路交通法で定められており、『交通のひんぱんな道路では禁止』されています。法律を守ったうえで使用しましょう。」
      KB3ももちろんキックボードとなります。

  • kb3の購入を考えていますが、前輪と後輪を外した状態で最大幅はどれくらいでしょうか?コンパクトカー(ヴィッツやフィットなど)のトランクに入ればありがたいですが。

  • はじめまして。
    kb2かkb3どちらかの購入を検討しているのですが、ハンドル幅を除き、最も幅が広い部位とその幅がどれくらいあるのかを知りたいです。
    もしお分かりであれば教えていただけるとありがたいです。

  • はじめまして、こんにちは。
    kB3大変参考になりました。
    実はキックボード スクーターバイク SCOOTER BIKE 12″ または14とKB3で迷っています。
    スクーターバイクのレビューが少なく、当方素人なため本KB3との違いがよくわからないです。
    もしお分かりであれば教えて頂けますと幸いです。

    また可能であれば8歳の娘とお揃いで乗りたいなと思ってます。KB2(子ども)とKB3(父母)でコンビ乗り、またはスクーターバイク12インチ(子ども)、14インチ(父母)乗りでの注意点などがあればあわせて教えてくださると幸いです。

    よろしくお願いいたします。

    • コメントありがとうございます。
      SCOOTER BIKE 12も14も実物を私はは見たことがないのですみません。

      気になった点といえば、デッキが狭そう、全長が短そう、タイヤが小さい感じですね。
      12インチということはKB1に近い感じかな?と予想します。
      大人だとKB2ぐらいのサイズがちょうど良かったです。
      KB1サイズでもいいのですが、ちょっと小さい感じはしました。
      どっちのサイズでも乗れますし、どっちも楽しいのですが楽なのはKB2でした。
      さらにKB3の方がさらに楽です。

      他のキックボードでもそうなのですが、スペックが良くって購入し滑走した結果、期待外れなことも少なくないです。
      似たような造りでも全然違う乗り心地というのもあるので形だけ似ている、、、という選択はあまりオススメできません。(材質、部材の厚さなどだけでも見ただけでわかる部分もあれば見えない部分もあります)

      KB3を夫婦で2人乗りは出来なくはないですがオススメできません。
      大人2人乗りはデッキのサイズ的にちょっと無理があると思います。

  • どうもはじめまして。KB3、とても参考になりました。一つお聞きしたいのですが、タイヤの水跳ね・泥跳ねはどうなの?という事です。日常の足がわりに使いたいので舗装された道路を走る前提です(公園・土のグランドも行くかもしれませんが)。もちろん雨の日は乗りません。気付いたら背中が泥だらけとか、走ってると前輪から砂粒が飛んで来る、みたいな事になりませんか?ガードとかつけられるのでしょうか?先達者からアドバイスが頂けたらありがたいです。

    • コメントありがとうございます。
      確かに購入前は泥除けないのに大丈夫かな?とちょっと不安はありましたが、買ってからは楽しのとかっこいいので、気にしてませんでした。
      気になってないので泥だらけにはなってないです。
      泥だらけの場所を走ってないのもあるとは思いますが、土の上を走ったりした時も泥避けがないせいで汚れた、、、という感じはないです。
      水たまりを走った時に水たまりに足を突っ込んだとかはありましたが、、、
      こんな感じですみません。私は気になってないです。

  • 秋元道宏 へ返信する コメントをキャンセル

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    ABOUTこの記事をかいた人

    インラインスケート講師

    日本ローラースポーツ連盟の公認指導者であり、日本インラインスラローム協会監事。
    1998年に友人に誘われたのをきっかけにインラインスケートを始め、2003年には当時最有力インラインスケートブランドであるSALOMONの契約スケーターとなる。
    現在は北は北海道、南は沖縄、と日本全国で子どもたちを主な対象としてインラインスケートの講習会を開催し、これまでに数万人にインラインスケートの素晴らしさを伝える活動をしている。
    競技者としても優勝経験多数、現在は大会のデモンストレーションや審査員を務めている。

    著書:完全監修本『インラインスケート基礎テクニック&トリックスラローム完全マスターBOOK』